2017年10月に私に子宮頸がんが見つかりました。
定期的に検査を受けていて1年半前は何もなかったのにも関わらず、上皮内癌まで進行していました。
多くの自治体は2年に1回の子宮頸がんの検査が推奨されていますが、女性は若いうちは進行が早いのでできたら1年に1回は検査受けた方がいいと思います。
そんな真面目な話は置いておいて、今回はその時起きた酒は飲んでも飲まれるな!な人生最大級のお酒の失敗話を書きます。
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入院前日
子宮頸がんの検査は街の病院(10月)→精密検査ができる病院→手術・入院する総合病院、と段階を踏んで3回検査していて毎回検査結果までに時間がかかりました。
さらに年末は既に仕事が入っていたため手術日を1月に決めました。
病気や検査についての詳細は既に書いているので興味のある方はこちらへ!(宣伝)
退院後は体力的にいつ復帰できるかは個人差があるため明言できないと言われていたので、入院する前日の夜まで仕事を入れていました。
そして仕事後、気がついたらスタッフとゲイバーで飲んでいて、帰った時は完全に日が昇り昼でした。
飲み過ぎて入院に3時間遅刻
入院日は14時までに必ず入院手続きをするように言われていました。
入院手続きが済んだら、手術が全身麻酔だったので、必ず自分が命を任せていい人と一緒に麻酔の説明を聞き、同意書にサインをするタイムスケジュールも決まっていました。
しかし私が目を覚ましたのは16時頃で、同意書にサインしてもらうために私が呼び出していた母親からの鬼電の着信音でした。
病院からも不在着信があったため折り返した所、主治医には「私は構わないけど、麻酔科医がもう明日の手術はできないと言っている。日を改めましょう。」と言われてしまいます。
元々主治医の先生には「春までには手術しないと」と言われていて、私の都合で先延ばしにして1月に予約を入れてもらっていました。
しかし先生はとても人気で、延期をしたら恐らく手術は数ヶ月後になり、春になってしまいそうです。
「10分で行きます」と頼み込み、「麻酔科医の先生がOKするかわからないけどとりあえずおいで」と優しい主治医が言ってくださったので、アルコールとタバコの匂い(私は非喫煙者です)の染み付いた頭を洗って、髪の毛はビチョビチョのままタクシーで病院に飛び込み、なんとか入院させてもらえました…3時間遅刻したけど。
主治医に嘘がバレバレ!?
3時間の大遅刻をなんとか許してもらい予定より遅い時間に同意書にサインし、その後術前最後の内診です。
お酒を飲んで遅刻したとみんなの前で言えなかったので、「眠りが深過ぎて寝坊してしまいました。」と大嘘をつき主治医に謝罪しました。
優しい先生は笑いながら「若いから沢山寝られていいねぇ〜」と言ってくださったのですが、診察室で2人きりになったらコッソリ「結構飲むの?」と聞かれ、なぜか飲み過ぎて遅刻した事がバレていました。
看護師長の神対応
入院病棟に移動すると看護師長が来てくださいました。
来る時に焦り過ぎて忘れ物し放題だったのですが、看護師長さんが「そんな事だと思ったよ」と勝手に手術前と手術後に必要な前開きの服などレンタルしてくれていました。
そして病院からの問診票の職業欄を何も書いてなかったのですが、そこでもお酒を飲んで遅刻したのがバレていて「職業欄何も書いてないけどキャバ嬢かなんか?」とあっけらかんと聞かれ、このままプライベートで飲んでいて遅刻したと思われるよりは仕事の方がいいと思い「はい、そうです!」と母の横でまた大嘘をつきました。
看護師長さんは納得したように「やっぱりか〜」と笑いながら去って行きましたが、母は「何で嘘つくの?!」と怒っていました(笑)。
とにかく翌日朝9時に手術してもらえる事になってよかったです。
16時まで自宅で寝ていたのに、ご飯を食べたらすぐに消灯です。
ピアスが外れない!
日本の手術ってピアスは全て外さないといけないんです。
理由は電気メスを使ったら火傷する可能性があるかららしいのですが、「カナダで自分の体を使って電気メスで実験したけど全く火傷にならなかった。本当はピアスは何の問題もないけど日本はそういう人体実験はしていないから禁止なんだよ。」とお世話になっているピアススタジオの方に教えていただきました。
しかしこれ以上日本の病院のルールを犯す訳にはいかないので、理屈っぽい事は言わずに従います。
と思ったものの、手術室に向かう前に軟骨のピアスを外そうとしたら普段つけっぱなしだから外れません。
また手術直前に病室でドタバタする羽目になったのでした。
手術する人は家で外した方がいいです。そもそも私は遅刻でそれどころじゃなかったですが。
遅刻した理由がバレていた理由
ドラマの世界では手術室までストレッチャーで運ばれるイメージでしたが、徒歩で向かい、自分で手術のベッドに登りました。
手術後はドラマでは病室で自然に起きるシーンがありますが、普通に手術室内でトントン肩を叩かれて意識を取り戻しました。
全身麻酔は寝ているというより1秒後という感覚で、「お酒が強い人は麻酔が効きにくい」というのは完全に都市伝説でした。
手術後はそのままストレッチャーで運ばれました。
意識が朦朧としていて「私が高校生の時にドラマのDoctor-Xがあったら絶対私も医者になった」という意味不明な言葉を口走りました。今考えても意味がわかりません。
そして先生に「昨日は夜ご飯食べられた?」と聞かれたので、「はい」と言うと「あんなに酔っ払ってたのによくご飯食べられたね。」と言われました。
「なんで酔っ払ってるってわかったんですか?」と聞いてみたら「診察室でかなりお酒臭かったよ(笑)。」と、まさかの診察室に入った私があまりにお酒臭くて全員にバレていたそうです。
二日酔いならまだしも、入院する直前まで飲んでいたためシャワーを浴びてもお酒臭かったようです。
酔っ払って3時間遅刻して入院するがん患者、完全にやばい人です。
手術翌日
手術翌日処置室に向かう時に、特に痛くなかったので点滴を持っていつも通り歩いてたら、先生と看護師さんが「スタスタ歩いてますね」と大爆笑していました。
普通内臓を2センチ切って、カテーテルを入れられ、点滴をぶら下げていたら、痛くてちゃんと歩けないらしいです。
あまりにも元気すぎて先生に「入院中暇だからって病院を走り回ったりしないでね。」と言われました。
先生は多分私のことを子どもだと思っています(当然の反応)。
そんなこんなで明るいがん患者は徐々に復活して行ったのでした。
お酒と子宮頸がんの相関性
主治医に言われたのですが、子宮頸がんはタバコとの相関性はあるけどお酒との相関性はないそうです。
だから私が子宮頸がんになったのはお酒のせいではありません(笑)。
ちなみに今現在も私は定期検診を受けていますが、再発はしていません。
余談
保険適用の患者の病院ご飯は当時全国一律一食360円だったのですが東京の都心で、この値段なら安いなぁと思いました。毎食完食しました。
言いたい事
✔️ 検査は必ず1年に1回は受けよう。
✔️ 入院の前日は大人しく家にいよう。
✔️ お酒が強い人は麻酔が効きにくいというのは都市伝説。
✔️ 酒は飲んでも飲まれるな!
▽興味のある人はこちらも。
NANA #13
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